シャカタク(Shakatak) - Night Birds
2012-12-14 Fri 06:10
シャカタク(Shakatak) - Night Birds    1982     ☆☆☆☆

ナイト・バーズ

01.Night Birds
02.Street walkin'
03.Rio Nights
04.Fly The Wind
05.Easier Said Than Done
06.Bitch To The Boys
07.Light On My Life
08.Takin' Off

Personel
Bill Sharpe(p、key)
Jill Saward(vo)
George Anderson Jr(b)
Roger Odell(ds)

このバンドは1980年にイギリスで結成されたフュージョン・バンドでけっしてボサノヴァのところにならべられるようなバンドではないと思うのだが、イギリスの湿った空気をまったく感じさせないこのサウンドはブラジル音楽の心地よさが多分に伝わってくるバンドだ。

彼らは、本来ジャズ系のバンドなのだが、こむつかしい即興演奏などをすることはなくメロディとアンサンブルを重視した明るく楽しいバンドでこのアルバムは1982年に発売された彼らの二作目の作品にあたるがこの日本においてはデビュー作としていきなり大ブレークした。

一曲目から彼らの代表曲である「ナイト・バーズ」はフュージョンをまったく知らない人たちまでをもとりこにした大ヒット曲で深夜のTV番組のテーマ・ソングにもつかわれ、日本の角松敏生 (いかにも彼がやりそうな感じの曲だ) なんかもカバってる名曲だ。

つづく三曲目の「リオ・ナイツ」と言い、その次の「フライ・ザ・ウインド」と言い、いかにも南米っぽいリオの暖かい風がふきぬけるようなサウンドはブラジル音楽そのものといっていいくらいでとてもイギリスのバンドだとは思えない。

すて曲なしの良い曲ばかりだが、「ナイト・バーズ」のフェンダー・ローズ・ピアノとアコースティック・ピアノが奏でる甘く切なくキャッチーなメロディは一度聴いたら忘れることのできない曲で思いっきり可愛い娘なんか車に乗せちゃってドライブしながら聴けば絶対いけるーって感じ (妄想)。

鳥になって夜の空をどこまでも飛んでいきたくなるような気分になるのだ。

Night Birds


Rio Nights
スポンサーサイト



別窓 | ボサ・ノヴァ | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
ビバリー・ケニー(Beverly Kenny) - Sings for Johnny Smith
2012-12-01 Sat 16:25
ビバリー・ケニー(Beverly Kenny) - Sings for Johnny Smith     1955    ☆☆☆☆

ビヴァリー・ケニー・シングス・フォー・ジョニー・スミス

1. Surrey With The Fringe On Top
2. Tis’ Autumn
3. Looking For A Boy
4. I’ll Know My Love(Geensleves)
5. Destination Moon
6. Ball And Chain(Sweet Lorraine)
7. Almost Like Being In Love
8. Stairway To The Stars
9. There Will Never Be Another You
10. This Little Town Is Paris
11. Moe’s Blues
12. Snuggled On Your Shoulder

Personel
Beverly Kenny (vo)
Johnny Smith (g)
Bob Pancoast (p)
Knobby Totah (b)
Moosie Alexander (ds)

ビバリー・ケニー、1932年ニュージャージー州ハリソンの生まれで1950年代の終わりころ寝タバコの火が原因でホテルの火災にまきこまれて焼死したといわれていたが、後年、1960年に恋のもつれから睡眠薬の過剰摂取による自殺だったことだとが判明した。どちらにしろたいへん惜しいシンガーを亡くしたものだ。

発売されているジャケットのどれを見てもそれぞれに髪の毛の色や表情がちがうし、それどころか顔自体も全然ちがうタイプの顔に見えてまるで別人のように見える。

ベブ・ケリー (Beverly Kelly) と名前がよく似ていてよく間違えられることがあるようだが、彼女の方がもっと声が太く歌もうまい。

ケニーの方はと言うともっとさわやかでキュートな魅力を持っていてブロサム・ディアリーにも似ているといわれることもあるようだが、あれほどのカマトトではなくもっとすがすがしい感じがする。

だいたいからしてこういうシンガーは上手い下手という技術的な観点ではなくて女性としての愛くるしさの問題なのだろう。

彼女は十代の後半より歌手をめざし54年ころマイアミのクラブで歌っているところをトミー・ドーシーにみとめられドーシー・ブラザース・バンドの専属歌手となったが短期間で退団する。

その後、ジョージ・シアリングやドン・エリオットといったスモール・コンボで共演したらしいがやはり彼女は大編成のオーケストラなどより小編成での作品の方が合っているようだ。

ここでの彼女はジョニー・スミスのギターを中心に比較的有名な曲を歌っているが、べつに意識して可愛らしく歌っているわけではないのだろうが、彼女が歌うとどんな歌も可愛らしく聴こえる。

「飾りのついた四輪馬車」(Surrey With The Fringe On Top ) なんかの "チクセン・ドクセン・ギース・べラ・スカリー" というフレーズなんかも一度聴いたら耳について病み付きになる。

Surrey With The Fringe On Top

別窓 | ジャズ・ボーカル | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
アン・バートン(Ann Burton) - Ballads and Burton
2012-11-27 Tue 18:15
アン・バートン(Ann Burton) - Ballads and Burton    1969       ☆☆☆☆

バラードバートン

1. Lovely Way To Spend An Evening
2. Try A Little Tenderness
3. Bang Bang
4. Someone To Watch Over Me
5. Shadow Of Your Smile
6. It Never Entered My Mind
7. That Ole Devil Called Love
8. Here's That Rainy Day

Personel
ANN BUTON (VO) 
LOUIS VAN DYKE (P) 
JACQUES SCHALS (B) 
JOHN ENGELS (DS) 
Rudy Brink (TS)

アン・バートン (1933.3.4~1989.11.29) はオランダのアムステルダムで生まれ1955年頃から歌手としてデビューしていたようでこのアルバムは彼女の1969年の傑作。

この人はお色気でせまるわけでないし技巧に走るわけでもなく地味な歌をとてもじっくりと内省的に歌う人でむしろ歌うというよりも語りかけるような歌いかたはすばらしい説得力がある。

だからなにかの片手間に聴くというような聴き方ではなくじっくりと腰をすえて聴くタイプの人で声自体も美声というわけではなくそれほどジャズに向いているとも思えないが、そこになんともいえないいぶし銀のような味わいがある。

そしてどちらかというと派手なビッグ・バンドや流麗なストリングスよりも小編成のコンボが似合う人で聴いていくうちに徐々にこの人の世界に引き込まれていくという感じだ。

プロとしては当然のことだが、仕事にはたいへん厳しく来日したおりにはピアニストが言うことをきかないといって追い返してしまったという話も残っており妥協を許さない頑固な面があったようだ。

そんなこともあってか仕事ではずいぶん損くじを引いたところがあったようで本国での人気はイマイチだったようである。

このアルバムのバックでは、前回の「ブルー・バートン」と同じメンバーのルイス・ヴァン・ダイク・トリオと新たにテナー・サックスという編成で構成されており、気心の知れた仲間たちとのインティメートな雰囲気がよく伝わってきて彼女の温かみのある声で歌われるバラードをさらに盛り上げている。

夜、うす暗い部屋でブランデーをチビリ・チビリとやりながら聴くとホントにいいよ。

Shadow Of Your Smile


別窓 | ジャズ・ボーカル | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim) - Wave
2012-11-16 Fri 10:14
アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim) - Wave 1967 ☆☆☆☆☆



1. Wave
2. The Red Blouse
3. Look To The Sky
4. Batidinha
5. Triste
6. Mojave
7. Dailogo
8. Lamento
9. Antigua
10. Captain Bacardi

Arranged and Conducted by Claus Ogerman
Produced by Creed Taylor

ジャズ・ピアニストの益田幹夫を一番最初に聴いたのは "chichi" というアルバムだったのだが、友人が経営するジャズ喫茶でコーヒーをのんでいたところなんだかすごくセンチで乙女チックで甘く切ないメロディのピアノ曲をかけてくれたのだった。

あまりにロマンチックな曲だったんで「これ誰?」って聞いたら「益田幹夫ってピアニストの曲だよ」って返事がきた。

きっとあまりに評判が良い曲なんでわざわざ聴かしてくれたんだろう。「これ、みんな良いって言うんだわ、特に女の子たちにね。」って自分から言ってきた。

別にここで増田幹夫のアルバムの紹介をしようというわけじゃないんだが、なぜこんな話をここでいうのかというとじつはこのとき増田は事故の後遺症でリハビリ中だったというのである。

だからまだ指がよく動かなくて単純な曲しか弾けなかったというのが実際で、仕方なく作った曲が評判になったわけで本人も「皮肉な話だよね。本人は動かない指で無理やり弾いてるのにね」と言っていたというから要するに作り手と聴き手では感じることや思うことがちがうということだ。

だからといってここに紹介しているジョビンがどこかで怪我をしてリハビリを兼ねてこのアルバムを作ったというわけではないのだが、このジョビンの作るボサノヴァにはそういう無駄な音を極端に排した美しさを感じるのだ。

この作品はCTIレーベルから発表された「波」(67)「潮流」(70)「ストーン・フラワー」(70)という三部作のうちの一枚で究極的に美しい軽音楽が聴かれる。

この人は元から作曲家志望であってホントは人前で演奏することはあまり好きではなかったみたいでそれが返ってよかったのだろう、テクニックをひけびらかそうとかいいところをみせてやろうとかいう雑念がまったく見えないのである。

そしてボサノヴァってのは以外とテンポの速い音楽なんだが、そこにゆっくりとしたメロディとひかえめなアレンジが織りかさなって絶妙なグルーブが生まれるのである。

Wave


The Red Blouse






別窓 | ボサ・ノヴァ | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
ジェリ・ウインタース(Jerri Winters) - Somebody Loves Me
2012-11-14 Wed 05:49
ジェリ・ウインタース(Jerri Winters) - Somebody Loves Me    1957     ☆☆☆



1. Sometimes I'm Happy
2. It's Always You
3. I Got It Bad And That Ain't Good
4. Somebody Loves Me
5. Dark Shadows
6. Ridin' On The Moon
7. All Or Nothing At All
8. In Other Words
9. Crazy In The Heart
10. There Will Never Be Another You
11. Kind Of Moody
12. I Can't Believe That You're In Love With Me

この人は寡作な人でデビュー前のこともあまりよくはわからないが、、1930 年にミシガン州に生まれ 49 年にシカゴに出てアニタ・オデイ、ジューン・クリスティについで 52 年にスタン・ケントンの専属歌手となったが、在籍期間は短く吹き込み曲も10曲足らずであったようだ。

アニタ・オデイ、ジューン・クリスティ、クリス・コナーの三人はビッグ・スターとなったが、この人は「イエス」というヒットを飛ばしたくらいであまりなじみのない人だ。

彼女の作品としては、1955 年に Winter's Here その他に本作のあと同じく 62 年に Winters Again を発表しているが、このアルバムは、ケントン楽団を離れた彼女のデビュー作でバックには 1950 年代に演奏とコーラスで注目を浴びたアル・べレット・セクステットが参加し 3 曲ほどモダンなコーラスを聴かせている。

太いしっかりとした声で堂々たる歌いっぷりの人だが、スローなバラード調の曲になると少し重い感じがする。

In The Wee Small Hours このアルバムの収録曲がアップされてなかったので Winters Again からの曲です。





別窓 | ジャズ・ボーカル | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| こよいち | NEXT>>