アン・ルイス(Ann Lewis) - Think Pink
2012-07-11 Wed 08:54
アン・ルイス(Ann Lewis) - Think Pink 1978    ☆☆☆☆



1.Think ! Pink ! (instrumental)
2.女はそれを我慢できない
3.女の顔にスリルが走る
4.もう少し
5.約束
6.チープなうわさ
7."ごめんね"と云わせて
8.湘南の男たち
9.Please Tell Me
10.光る渚
11.女にスジは通らない
12.Think ! Pink ! (instrumental)

今でこそアン・ルイスといえば女性ロッカーの草分け的存在になっているが、デビューした 1974 年のころは清純派の典型のようなさわやかなアイドル路線であった。

このアルバムはそんな彼女の二枚目のアルバムでそれまで「グッド・バイ・マイ・ラブ」や「フォー・シーズン」のような甘く切ないバラード系の歌を歌っていた彼女からはとうてい想像も出来ない KAYOROCK と呼ばれるロック系へと変貌したターニング・ポイントのようなアルバムだ。

アメリカ人の軍人の父と日本人の母とのハーフとして兵庫県宝塚市に生まれ、横浜の本牧にあった米海軍の住宅街ベイサイドコートで育った彼女は当然のように幼いころからアメリカのポップスになじんできただろうし思春期のころにはレッド・ツェッペリンやクリームを聴いていたというからよほどロック好きだったのだろう。

もともと会話は英語が主流でアメリカの中の日本というような環境で育った彼女は、スムースにロック・リズムに乗りやすい英語とギクシャクしてロックのノリには乗りにくい日本語で歌う音楽を同じ ROCK と表現するのはおかしいとして自分の音楽を KAYOROCK (歌謡ロック)と位置づけた。

1970 年代のこの当時は沢田研二の全盛時でこのころの歌謡界ではジュリーこと沢田研二とピンク・レディ、山口百恵と壮絶な三つ巴戦をくり広げていた時期であり、むかしから沢田の熱烈なファンであったアンとしては沢田研二ばりの楽曲とファッションでそこへ割り込みたかったのだろう。

このアルバムはその後の彼女に比べればはるかにおとなしめでちょうど歌謡とロックの中間に位置するくらいの感じで曲としては以前の延長のような曲もあればファンキーなディスコ調、オールド・ジャズ調、8.湘南の男たち に代表されるような湘南サウンドを彷彿する曲も数曲ある。

そして大ヒットした 2.女はそれを我慢できない や 11.女にスジは通らない などは彼女が初めて歌う KAYOROCK で声にしてもまだそれまでの延長に近い感じだが、もともとカルメン・マキのようなドスのきいたダークな声ではなかった彼女はこの後、自分でわざと声を潰してロック向きにしたようである。

その後の彼女は皆も承知のようにどんどんエスカレートしてどぎついメークにヘビメタばりのファッションでさらにギンギラギンに KAYOROCK の女帝へと変貌していくのだった。

女はそれを我慢できない


女にスジは通らない


別窓 | J・ポップ | コメント:0 | トラックバック:1 | ∧top | under∨
<<加山雄三 | こよいち | 尾崎 紀世彦>>
この記事のコメント:
コメントの投稿

管理者だけに閲覧

この記事のトラックバック:
アン・ルイス(Ann Lewis) - Think Pink 1978    ☆☆☆☆1.Think ! Pink ! (instrumental) 2.女はそれを我慢できない 3.女の顔にスリルが走る 4.もう少し 5.約束 6.チープなうわさ 7. …
2012-07-11 Wed 16:10 まとめwoネタ速neo | ∧top | under∨
| こよいち |