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リンゴの唄 - 並木路子・霧島昇
2012-09-01 Sat 05:32
リンゴの唄

この唄は、戦後映画第一号の「そよかぜ」 (昭和 20 年 10 月 10 日公開) の主題歌として作詞・サトウハチロー、作曲・万条目正、歌唱・並木路子、霧島昇によって翌年の昭和 21 年 1 月に映画と同じく戦後第一号のヒット曲として記録されている。

映画はスター誕生の物語で劇場の照明係の女性がスターとしてデビューするまでを描いたストーリーで配役に人気絶頂の上原謙、佐野周二らによって演じられた。

ご存知のように8月15日に日本は、連合軍に無条件降伏し、その日の正午、降伏を伝える天皇の玉音放送がラジオから流れた。

だが、この「朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状ヲ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収集セント欲シ・・・・以テ万世ノ為二太平ヲ開カムト欲ス・・・」などという難解なことばをこの日本のどれだけの人が理解できたことだろう。

終戦といっているが、勝ったのか、負けたのか、勝ったとしたらどうなるのか?または、負けたとしたらどうなるのか?広島や長崎にピカドンが落ちて、東京も焼け野原になってしまってまさか勝ったとは思いようもないような様子だったにちがいない。

ある意味。この戦争に負けたという事実は明治が始まって以来、戦争に次ぐ戦争の軍国主義の暗い時代からの脱却であり、この日本の真の文明開化であったのかもしれない。

赤いリンゴに 口びるよせて

だまってみている 青い空

リンゴはなんにも いわないけれど

リンゴの気持は よくわかる

リンゴ可愛(かわ)いや可愛いやリンゴ

と歌われたこの唄は、現在の日本においてもこれほど純真かつ無垢な唄は他には見当たらない。

終戦直後の都会では、廃墟に住む浮浪孤児や、米軍兵士の姿があちこちに見え、人々が経済の混乱や貧困から脱出しようと懸命に日々の生活を送っている中、アメリカから持ち込まれた音楽や食料物資などがまぶしく見えた時代でもあった。

そんな荒廃した社会状況の中で、この戦争で両親と兄、そして初恋の人までも失った 24 才の女性が「君一人が不幸じゃないんだよ」と作曲家の万条目に諭されて歌ったのが、この「リンゴの唄」であった。

戦争が終わり、ほっとした安心感と何もかもなくなってしまった虚脱感とが入り乱れる中、この明るく弾むような軽快な並木路子の「リンゴの唄」は日本中に生きる希望と勇気を与え、こだました。

リンゴの唄
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