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サマータイム
2012-09-19 Wed 17:03
サマータイム

この歌は 1935 年にジョージ・ガーシュウィンのオペラ「ポギーとベス」の中で歌われた歌なのだが、今までにも数多くのシンガーが歌っており、人それぞれにお気に入りのシンガーがいると思う。

夏になれば豊かになれる

魚は跳ねて

綿の木は伸びる

父さんは金持ち

母さんはきれい

だから坊や泣くのはおよし

そのうちに

おまえは歌いながら飛び立って

翼を広げて

空を捕まえられるよ

だからその朝までは

父さんと母さんが側にいるから

何も害を加えられないよ

こう歌われるこの歌は単純に考えれば楽観的な歌でなんの悲壮感もないのだが、この歌の舞台は 1920 年ころのアメリカで黒人の奴隷制度はすでになくなってはいたが、それはあくまでも制度がなくなっただけで黒人の生活自体は悲惨をきわめていた時代なのである。

この歌は最初の冒頭でクララという漁師の女房が生まれたばかりの子供に歌って聴かせる子守唄として使われる。だが、やがて嵐がやって来て父も母も死んでしまい、赤ん坊は孤児となってしまうのだ。

この歌を一番最初に聴いたのは、いつのことだったかはハッキリ覚えていないのだが、曲調が妙に陰鬱でやるせなく心も体も沈んでくるようなメロディで明るい夏を歌う歌なのにどうしてこれほど頽廃した曲にしたんだろうとよく思った。

そのような背景を考えてこの歌を聴くとこの一見楽しげな歌詞の内容はけっして楽観的なものではなく、実現されることのない見果てぬ夢を見ているようでもあり、この子守唄で寝かし付けられる子供の未来は幸せとはほど遠い悲惨な未来がすでに決まっているかのようだ。

日本の子守唄にもけっこう悲しい歌はあるが、これほど光りの見えない絶望的な子守唄もほかにはあるまい。

Summertime Ella Fitzgerald
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