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2013-02-13 Wed 20:34
天国への階段
この美しい調べはどこに通じているんだろう? この曲はレッド・ツェッペリンの4枚目のアルバムに収められた8分を超える大曲でアコースティックとハードなロック・サウンドで構成されドラマチックな展開を見せる。 レッド・ツェッペリンはドラマーのジョン・ボーナムの死により1980年に解散するも2007年、アトランティック・レコードの創立者アーメット・アーティガンの追悼チャリティコンサートでよみがえった。 チケットの申し込みは推定一億円ともいわれドラムは故ジョン・ボーナムの実息ジェイソン・ボーナムがプレイした。 彼らの出現は衝撃的で影響をうけたミュージシャンは数知れず、カラヤンはかつて「天国への階段」について「完璧なアレンジだ 私が演奏するとしてもまったく同じようにするだろう」と語ったと伝えられている。 アメリカのFM局では1970年代を通じて最もリクエスト数の多い曲であったとも言われ、ロックの歴史に残る名曲として様々な伝説を生んだ。 「天国への階段」それは今もなお人々の記憶の中で鳴り続けている。 1960年代ビートルズが世界を席巻する一方、イギリスではブルースをベースにするロック・グループが人気をあつめていた。 アニマルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、そしてヤード・バーズ、このバンドからやがてロック史上に偉大な足跡を残す三人の個性的なギタリストが世に羽ばたいていく。 ヤード・バーズ初期に在籍したのはエリック・クラプトン、彼は、よりブルース色の強いサウンドを求めグループを脱退し三人編成の強力なバンド、クリームを結成する。 クラプトンからヤード・バーズを引き継いだギタリストのジェフ・ベックもやがてグループを去り、ロッド・スチュアート、ロン・ウッドなどと活動を開始し独自の感性とテクニックでギター・サウンドの世界を大きく広げていった。 そしてヤード・バーズ最後のギタリスト、ジミー・ペイジの時代がやってくる。ジミーはヤード・バーズを新しいバンドとして再始動させるため自らメンバーを集めブルースをベースにヘビーでハードなサウンドを作り上げていった。 そして自分たちの目指す新しいサウンドに古い名前は必要ないとバンドの名前をレッド・ツェッペリンと改めた。 金属的でソリッドな声質のロバート・プラントのボーカル、低い位置にギターを構えかっこいいリフを響かせるジミー・ペイジ、重戦車のようにパワフルなジョン・ボーナムのドラム、深くうねりグルーヴするジョン・ポール・ジョーンズのベース、大音響でくり広げられる轟音サウンドはロックの概念を大きく変え、彼らのライブ・パフォーマンスはすべてのロック少年の憧れとなった。 70年代のロック・シーンを決定付けたレッド・ツェッペリンはハード・ロックの王者と呼ばれることも多いが、その音楽性は幅広く深い。ひとつのジャンルに収まりきらないその生き方が彼らの魅力ととらえるファンも数多くいる。 1枚目と2枚目のアルバムでハード・ロックを確立したツェッペリンは次々と新しい音楽世界を切り開いていきトラッド調のアコースティック色の濃い3枚目のアルバムは一部の熱烈なハード・ロック・ファンから戸惑いの声もあがったが4枚目のアルバム「天国への階段」ではさらに音楽のバリエーションを広げハード・ロック的なものとアコースティック的なものとがせめぎあっていた。 このアルバムはジャケットにタイトルやアーティスト名を入れず客観的な情報を廃して純粋に音楽の世界をつくり上げ、後はジャケットの裏側にカンテラを掲げる魔法使いのような老人を描き、謎めいたイメージを投げかけ聞き手に解釈をゆだねるというそんな彼らの姿勢が貫かれている。 そして内袋には「天国の階段」の歌詞でけが記されている。 ♪ 我々がみんなあの調べを歌えば 笛吹きが我々を理性に導いてくれるだろうということ 潅木の中の何かがざわめいても 心配することはない 五月の女王のために降る小雨の音だから そう 行く手は二つに分かれている でも長い目で見れば まだ自分が歩むこの道を変えることもできる ♪ ジミー・ペイジはかつてこの曲のことをバンドのエッセンスの結晶したものだと語っていたが、彼らがレコーディングの準備をしたのは静かな田園地帯にある古い屋敷だった。 ハンプシャー州、ヘッドリー・グランジと呼ばれるこの屋敷はロンドンの南西へ車でおよそ二時間のところにある1700年代に立てられた貧しい人たちを救う養護施設だった。 ジミー、ロバート、ジョン、ジョンポール、4人はここに寝泊りしながら4枚目のアルバムつくりに取り掛かった。 彼らは屋敷の様々な場所を使ってレコーディングを試みた。そしてロバートは暖炉の前で「天国への階段」の歌詞を書いた。 「光り輝くものはすべて黄金であると信じる貴婦人、彼女は天国への階段を買おうとしている」 Stairway to Heaven |
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